皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
日々、新型コロナウイルス感染の勢いはとどまるところ知らず、の状況です。
当院でも発熱や体調不良の相談が日に日に増えており、発熱外来でのコロナ陽性率も過去最高レベルです。
若い世代が多く軽症例がほとんどですが、感染力が強いため家族内感染を免れるのは至難の業かと思います。
どれだけ外で気をつけても、お子様が知らずに学校や園でかかってくると、防ぎようのない状況です。
学校や職場を休んで自宅で休まれている皆さま、毎日不安も大きいかと思います。
特に基礎疾患のない方は数日で軽快するケースがほとんどですが、喉の痛みや咳が強く長引く特徴もあり、
皆さまの少しでも早い回復を願います。
幸い、ワクチン接種を受けられている方は軽症例が多い印象です。
たとえ感染したとしても過度に心配せず、体調が悪化した場合は保健所やかかりつけの医療機関へご相談ください。
発熱外来は1時間に1人のペースが限界です
さて発熱外来ですが、当院では毎日可能な限り、発熱や風邪症状のある方の相談・診察の受け入れを行っております。
かかりつけの方の体調不良はもちろんですが、ここ最近は地域の学校閉鎖や幼稚園・保育園の休園が相次ぎ、
それに伴い家族単位で体調を崩されるケースも多くなっています。
お一人ずつ、詳細な問診や確実な検体採取、診察後の消毒などが必要となりますので、どうしても時間がかかります。
適切な診断、治療、感染予防の徹底のため、1日で診察できる人数も限られています。（おおよそ、1時間に1名となります。）
受診希望の方が増えてきたためネット予約の方と電話予約の方が重なるケースもあり、その場合はネット予約の患者さまに
予約の取り直しをしていただくことになってしまいます。（対応が不十分で申し訳ありません。）
ですので、なるべく発熱・風邪症状の受診希望の際は、電話でのご連絡にてお願い致します。
またご家族で来院される場合は、1枠で全員分の診察・検査をすすめますので、電話予約のうえお伝えください。
尚、現在、コロナワクチン3回目接種のお問合せの時期とも重なり、電話が繋がりにくいこともあります。
皆さまには不安なお気持ちの中、ご不便をおかけしますが、宜しくお願い致します。
体調が悪くても、入院が難しい状況です。
現在、近隣の総合病院はどこも入院が立て込んでおり、体調不良で入院が必要なケースでも
空きベッドがなかなか見つからない状況です。
冬の季節はただでさえ急に体調を崩される方が多いことに加えて、COVID-19感染者の対応が重なっているためです。
基礎疾患があっても、食事が十分に摂れなくても、しばらく自宅待機されています。
日頃から免疫力を高めるために、良き食事・適度な運動・十分な睡眠を。
療養中の方も、しっかりと体を休めて感染をこじらせないように。
重症化リスクの高い方は特に気をつけて、ご自身の体調を把握し、体調が悪化した際は早めに相談を。
重症化を防ぐため、医療ひっ迫を防ぐため、安定した医療を取り戻すため、
ワクチンや抗ウイルス薬（ラゲブリオ®など）の効果が良きように働くことを願います。
皆さまも、体調管理には十分注意して、何とかこのコロナの波を乗り切りましょう。
副院長 大藪 知香子