京都でも、新型コロナウイルス感染者がついに1日2000人を超えるようになりました。
若い世代での軽症者が多いとはいえ、感染者が増えると必然的に入院を必要とする重症者も増えるかと思います。
新型コロナウイルス感染症の治療薬『ラゲブリオ』が処方可能となりました
令和3年12月24日、新型コロナウイルス感染症の治療薬である『ラゲブリオ®(一般名:モルヌピラビル)』が特例承認されました。
当院はラゲブリオの登録医療機関として、院外処方が可能です。(在庫があれば院内処方も可能)
18歳以上のCOVID-19と診断された方で、発症から5日以内の軽症~中等症の患者さまが対象となります。
・現状では、重症化リスクが高い方に限られます。
・妊娠中の方、妊娠の可能性がある方へは処方できません。
・患者さま本人の同意が必要です。
★重症化リスク因子★
・61 歳以上
・活動性の癌(免疫抑制又は高い死亡率を伴わない癌は除く)
・慢性腎臓病
・慢性閉塞性肺疾患
・肥満(BMI 30kg/m2 以上)
・重篤な心疾患(心不全、冠動脈疾患又は心筋症)
・糖尿病
・ダウン症
・脳神経疾患(多発性硬化症、ハンチントン病、重症筋無力症等)
・コントロール不良の HIV 感染症及び AIDS
・肝硬変等の重度の肝臓疾患
・臓器移植、骨髄移植、幹細胞移植後
参考;
<処方の流れ>
当院でCOVID-19と診断された場合、入院が必要でない状態であれば自宅療養となります。
重症化リスク等で適格性を確認し、患者さまの同意が得られれば処方の手続きをとります。
近隣の処方対応薬局へ処方箋を送付し、速やかにご自宅へ配送します。
まだまだ収束の気配はありませんが、今回の新薬や3回目のワクチンで、何とかハイリスクの方が重症化しないよう心から願います。
副院長 大藪 知香子