子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種は2024年9月末 までです

対象;

1997年度生まれ ~ 2006年度生まれ

(1997年4月2日 ~ 2007年4月1日生まれ)

公費で接種を完了するには、2024年9月末までに1回目の接種を受ける必要があります。

 

子宮頸がんワクチンの予防効果

 

・我が国では子宮頸がんにおいて、ほぼ100%がHPV陽性

・HPVワクチンの効果

HPV-16, 18による子宮頸がんの予防効果;90%以上

HPVのタイプを問わない子宮頸がんの予防効果;65%

・ HPVワクチン接種により、10万人あたり859~595人の子宮頸がん罹患を防ぐ

・ HPVワクチン接種により、10万人あたり209~144人 の子宮頸がん死亡を防ぐ

 

 

2013年~2021年にかけて、ワクチン接種後に生じうる多様な症状等についての情報が不十分であったことよりHPVワクチン接種の差し控えがあり、公費で接種できる機会を逃している方が多くおられます。2021年11月、十分な安全性が確認され、また接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことで、接種勧奨の再開に至りました。

 

HPVワクチンの効果について、16歳頃までに接種するのが良いとされていますが、それ以上の年齢でもある程度の有効性が示されています。

また、子宮頸がんの予防のためには、ワクチンのみならず子宮頸がん検診を定期的に受診することも重要です。がんの早期発見・早期治療のため、検診も併せて忘れずに受けましょう。

 

子宮頸がんワクチン 接種スケジュール

 

 

HPVワクチン接種により、多くの若い女性の命が救われることが期待されます。まだ接種していない方、これから接種しようかと思っている方、期限内にゆっくり考えてみてくださいね。

 

おおやぶ内科・整形外科 副院長 大藪 知香子

糖尿病内科専門医・指導医  総合内科専門医