寝たきりの原因?サルコペニアって??

 

サルコペニア筋肉減少症ともいいます。

高齢になるに伴い、筋肉の量が減少していく現象をいいます。

25~30歳頃から進行が始まり生涯を通して進行します。筋線維の数と筋横断面積の減少が同時に進んでいくとされます。加齢に伴い大腿筋の筋線維数と筋断面積は60歳を超えると急激に減少していくと言われています。主に運動不足が原因と考えられていますが、そのメカニズムはまだ完全には判明していません。

サルコペニアは、広背筋(背中の筋肉)・腹筋(お腹の筋肉)・膝伸筋群(前太ももの筋肉)・臀筋群(お尻の筋肉)などの重力に負けないように身体を保持する筋肉多く見られるため、立ち上がりや歩行がだんだんとおっくうになり、放置すると歩行困難にもなってしまうことから、高齢者の活動能力の低下や寝たきりの大きな原因となっています。

筋力・筋肉量の向上のためのトレーニングによって進行の程度を抑えることが可能ですので、歳を重ねる毎に意識的に運動強度が大きい運動(レジスタンス運動)を行うことが大切です。また、レジスタンス運動は日常生活での動作能力を改善し、転倒の予防も期待できます。

 

頻繁につまずいたり、立ち上がるときに手をつくようになると、症状がかなり進んでいると考えられています。筋肉は可塑性が非常に高いため、若いうちでなくても何歳になってからやっても遅くありません。今から始めることが大切です。

 

レジスタンス運動の例

【椅子スクワット】

座って立ち上がる動作を繰り返し行う

立ち上がる動作では膝を伸ばす太ももの前の筋やお尻の筋肉、太もも裏の筋肉などの下肢全体の筋肉を鍛えることが可能です。また胸を張って上体をしっかり支えた姿勢で行うと、腹筋群や背筋群の強化にも効果があります。通常のスクワットより膝への負担が少なく済むのでおすすめです。

※息は止めずに 吐きながら行うようにしてください

 

このブログを読んだ今から始めましょう! 継続が大切です

 

おおやぶ内科・整形外科

理学療法士  濱崎 静香