運動器リハビリテーションとは、運動器(骨、筋肉、関節、神経など)に対して、理学療法士が個別に運動のお手伝いをするものです。これまでは、整形外科的な病気(骨折や術後、肩・頚・腰・膝の疾患、関節リウマチ、骨粗鬆症など)を中心に行われてきましたが、2022年4月より、『糖尿病足病変』が適応疾患に加わりました!
以前より、糖尿病患者さんに対する運動療法は、糖尿病を良くするため、糖尿病の合併症を予防するために、非常に重要であることは知られています。しかしながら、特に整形外科的な障害を持たない糖尿病患者さんにおいて、専門的に運動療法をサポートできる理学療法士によるリハビリテーションを受けることはできませんでした。
今年の厚生労働省による取り決めにより、『糖尿病足病変』をもつ糖尿病患者さんは積極的に運動器リハビリテーションを受けることが出来るようになりました。『糖尿病足病変』とは、糖尿病により引き起こされる足のトラブルです。足のしびれ、痛み、冷え、感染、白癬(水虫)、ウオノメ・タコ、乾燥、爪の異常、潰瘍、壊疽・・など様々です。
詳しくはこちらを参照ください↓
当院では昨年より、糖尿病療養指導士(フットケア研修修了)によるフットケアに力を入れています。
また今年の3月より1名の理学療法士が新しくスタッフとして仲間入りし、徐々に活躍してくれています。
今後は、糖尿病や他の生活習慣病をもつ内科の患者さまにも、より早い段階で丁寧な足のケアや運動サポートをしっかり行い、より長くより健康に、より楽しく生きられるようお手伝いしたいと思っています。
もし糖尿病で足の悩みがあったり、運動について相談があったりする時は、いつでもご相談くださいね。
のちほど、糖尿病療養指導士(森 看護師)と理学療法士(濱崎 PT)からのご挨拶をブログにあげたいと思います。
おおやぶ内科・整形外科
副院長 内科 糖尿病・内分泌内科 大藪 知香子